積水ハウスに踏んだり蹴ったりといった判決が下されています。積水ハウスが津市に約3100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、一審津地裁判決が取り消され、積水ハウスの請求を棄却しました。「陥没は予見できず、注意義務違反があったとは言えない」という判断です。
「住宅地陥没で津市の責任否定=積水ハウス逆転敗訴-名古屋高裁」(時事通信社)
また、東日本大震災で自宅が傾いたのは建築前に地盤改良工事をしなかったためだとして、千葉県成田市の夫婦が約2400万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は積水ハウスに約1750万円の支払いを命じました。震災前から地盤の不同沈下が生じていたと認定され、「設計者としての注意義務に違反する」と指摘しています。
「積水ハウスに1750万円賠償命令 震災で住宅傾斜、東京地裁」(日本経済新聞)
住宅建築に関係する訴訟は数多いのですね。だから、ハウスメーカーはすぐに訴訟を起こすのでしょう。一般人は自分が裁判の当事者になるなんて想像さえしていません。それは、話し合って解決する当たり前の社会に生きているからです。ハウスメーカーは無駄な訴訟で弁護士に多額の費用を払うよりも、話し合いで決着した方が得だと学びましょう。
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