欠陥マンション「パークシティLaLa横浜」で不正を行なった旭化成建材では、その後も多数の不正が発覚しました。しかし、親会社の旭化成は子会社の不正を闇に葬ろうとせずに、然るべき対応を行ないました。潔く自社グループの恥を晒した旭化成の経営者は素晴らしいですね。私は「『パークシティLaLa横浜』旭化成と旭化成建材に見る親子の関係」と題してこの問題に注目していましたが、結果として旭化成は信頼される企業となり、ブランド価値を向上しただろうと思います。
「全棟建て替え正式決定 マンション傾斜問題」(産経フォト)
先日、「パークシティLaLa横浜」の管理組合は区分所有者の集会を開き、傾いている1棟を含む全4棟の建て替えを決議しました。傾いていない3棟も再建築という画期的な決着です。この問題をきっかけとして、「修理不能の瑕疵があったら再建築」とか、「契約不履行があったら買い取り」が当たり前の社会になるといいですね。製造物責任法が施行されて20年以上が経つのに、土木建築業界の倫理観は全く変わっていません。悪事をどんどん晒して外から圧力をかけましょう。
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