大企業のトップにいると、命令一つで何でも部下が進めてくれるので、新しいツールに対応する必要はないかもしれません。例えば、国際電話のかけ方だって秘書にやらせれば覚える必要はありません。ファックスを送れと言うだけで、自動的にファックスは送られます。羨ましい限りですね。でも、ITはそういう単機能のツールではありませんでした。Information Technologyという言葉の通り、ITは仕組みであり、コミュニケーションであり、社会そのものとして機能しています。そんな当たり前の事実さえわからない「デジタル音痴社長」が今でもいるようです。
「デジタル音痴社長 会社を滅ぼす」(日経ビジネスONLINE)
まさか、自分でメールをやり取りできないとか、Webページを閲覧できないとかの低レベルな社長はいないと思いますが、ITが苦手なトップでは、会社を伸ばすことも守ることもできない時代が到来したそうです。だとしたら、そういう社長にはさっさと退任してもらいましょう。今さらITを理解した経営が身に付くはずがありません。デジタル音痴社長が会社を滅ぼすという見解は、その通りだと私は思います。