今回、私が陳述した「第4準備書面」で河合裁判長は瑕疵について納得されたようでした。もしも、これでも瑕疵が認められないならば、日本の裁判所が瑕疵を認めることは滅多にないのだと言わざるを得ません。裁判長が原告代理人に「被告の第4準備書面に対する反論はありますか」と問いかけると、なんと原告代理人は「ありません」と答えました。
私には原告代理人が諦めているように見えましたが、裁判長はその答えに対して「反論を提出してください」と命じました。おそらく、議論を尽くすという裁判の基本を守ってのことだと思います。原告代理人は渋々了承して、ふて腐れたような面持ちで法廷を後にしました。
こんな訴訟を担当する裁判官も大変です。もしかすると私の記憶違いかもしれませんが、私は欠陥住宅訴訟の一審を担当した片野正樹裁判官の書類に付箋が付いていた記憶を持っていません。しかし、今回の書類には何色もの膨大な付箋が付けられているので、三人の裁判官がしっかりと読み込んでいるのだろうと思います。次回の口頭弁論がまもなく開かれますが、この訴訟はいつまで続くのでしょう。