どんな馬鹿でも理解できるように、自動車を例として考えてみましょう。あなたは自分が運転している自動車のハンドルが外れたら、どう思いますか。それで事故を起こしても自分が悪いと思いますか。自動車メーカーに経年劣化や整備不良だと主張され、欠陥を隠され、逆切れされ、弁護士から脅され、さらに提訴されたらどう思いますか。
私が「すべての住宅建築事業者に告ぐ」という記事を執筆してから3年ほど経過しましたが、欠陥住宅建て放題な状況は変わっていません。相変わらず数多くの欠陥住宅が発覚し、熊本地震では欠陥が原因だと思われる死傷者も出ています。すべての住宅建築事業者が欠陥住宅を建てているわけではないとしても、あまりにも欠陥が多く、施主に対する酷い対応も共通していると言わざるを得ない現状です。
住宅建築業界のモラルが低いのは誰のせいでしょうか。施主のせいですか。まさか、そんなことはありません。経営者、従業員、職人すべてに原因があります。なぜなら、業界の意識は一人ひとりの意識の総体だからです。正しい仕事を遂行するという意識が低いから、不完全な仕事をしても平気な連中が出てくるのです。我が家の事例を真摯に受け止めないならば、今度はあなたが第二第三の「泣き寝入りしない男」や「泣き寝入りしない女」と闘うことになると覚悟してください。
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