株式会社プロシードがスラップ訴訟を仕掛けて敗訴しました。この企業は「躁うつ病」を発症して退職した元社員に対して、約1200万円の損害賠償を求める訴訟を起こしました。元社員は精神的苦痛を受けたとして反訴し、横浜地裁(石橋俊一裁判長)は会社側の請求をすべて棄却した上で、男性に対して110万円を支払うよう命じました。
「精神疾患で退職した従業員を訴えた会社が敗訴…逆に慰謝料支払う羽目に」(弁護士ドットコムNEWS)
「IT会社がうつ病で退職した男性に賠償を求める→逆に会社が男性に慰謝料を払うことになった判決にさまざまな声」(togetter)
まさしく自爆。こんな訴訟を起こさなければ晒されることもなかっただろうに、常軌を逸している企業経営は近年の流行りでしょうか。「ブラック企業を返り討ちにした点に意義がある」という嶋崎量弁護士のコメントはその通りですね。私は賛辞を贈ります。それにしても、この判決は毎日新聞以外のマスコミでは報道されなかったようです。これだけ多くのスラップ訴訟が提起されているのに、鈍感さに呆れるしかありません。
ところで、河合芳光裁判長は、第十三回口頭弁論で「この場に決定権者を連れてこられないのですか!」とヤマダSxL代理人に強く問いただしました。ということは、河合裁判長は決定権者の証拠調べを認めるだろうと予想します。決定権者は私との直接対決となる本人尋問に出頭できるのでしょうか。武富士会長は本人尋問を拒否した結果、スラップ訴訟で全面敗訴しています。拳を振り上げたら自分の身に降り掛かって来ると学びましょう。
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