この和解協議の流れを見ていると、ヤマダ・エスバイエルホーム代理人が儲けるために続けているのではないかと思えます。まあ、弁護士の商売として当然ですが。今回、私はヤマダSxLの訴訟上の請求をかなり上回る譲歩案も作りましたが、それでも和解は成立しませんでした。代理人は依頼人と協議さえしていないのかもしれません。というよりも、我が家の件は「御法度」になっており、条件云々ではない気がします。
このブログが無傷で残り、私の名誉を毀損した損害賠償が認められる可能性が高い状況だというのに、それでもヤマダSxLは自分が正しいと信じ続けているようです。河合芳光裁判長からは不当提訴が認められるのは限られた事例だと説明されましたが、最高裁が地裁の判断を覆した判例を出した影響もあって、近年では不当提訴(スラップ訴訟)に対する損害賠償が認められやすくなっています。以下は、不当提訴で敗訴した事例ですが、やっぱり土建屋(アイフルホームの片桐建設)でした。
「SLAPP訴訟に断罪」(BLOGOS/町村泰貴)
「訴訟を提起すること自体が違法(不当提訴)になる場合って,どんなときですか?」(法律事務所ミライト・パートナーズのブログ)
さて、私とヤマダSxL代理人の条件に開きがあるものの、青木興業を参加させるというヤマダSxL代理人の考えを尊重して河合裁判長は協議を続けると判断しました。裁判官によってかなり差がありそうですが、諦めずに着地点を探っています。しかし、ヤマダSxLの態度を見る限り、和解の可能性は極めて低いと考えるしかなさそうです。
(引用ここから)
毎日新聞 2015年10月29日 09時40分(最終更新 10月29日 13時46分)
長野・太陽光発電所:批判封じの提訴、正当性欠く
長野地裁伊那支部判決 反対住民が勝訴
長野県伊那市の大規模太陽光発電所の建設計画が反対運動で縮小を余儀なくされたとして、設置会社が住民男性(66)に6000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、長野地裁伊那支部であり、望月千広裁判官は請求を棄却した。さらに望月裁判官は、男性が「反対意見を抑え込むための提訴だ」として同社に慰謝料200万円を求めた反訴について、「会社側の提訴は裁判制度に照らして著しく正当性を欠く」と判断し、同社に慰謝料50万円の支払いを命じた。
企業などが批判を封じるため乱用する訴訟は「スラップ訴訟」と呼ばれ、問題化している。男性側弁護士によると、提訴自体の違法性が認められるのは異例という。
設置会社は伊那市の片桐建設。同社代理人は「判決文を見て、今後の対応を検討する」としている。
判決は、同社が「誹謗(ひぼう)中傷に当たる」と主張した住民説明会での男性の発言について、「住民が反対意見や質問を述べることは当然で、違法性はない」と指摘。同社が提訴した経緯について「男性は工事への妨害もしておらず、言動に不当性があるとは考えにくい。個人に多額の損害賠償を求めており、被害回復が目的の提訴とは考えがたい」と批判した。
判決などによると、発電所(約1メガワット)は2013年3月から3回の住民説明会を経て、14年4月に稼働した。同社は同年2月、男性が客観的・科学的根拠がない情報で地元住民をあおり、計画の一部を断念させたとして提訴。男性は同年8月に反訴した。
(引用ここまで)