今回も私とヤマダ・エスバイエルホーム代理人の酒井康生弁護士が交互に入れ替わって、河合芳光裁判長と協議を重ねました。素人が相手だったにもかかわらず、上司から役不足と判断されたのかどうかはわかりませんが、冨本晃司弁護士は前回から来ていません。一方で、河合裁判長は粘り強く両者を説得しようと試みていました。実のところ民事事件の裁判官に必要な能力は忍耐力かもしれません。さらには、法律や判例という専門能力だけではなく、共感力や包容力といった人間性が重要だと思います。
そもそも、大半の争いは裁判所に持ち込む必要はなく、当事者が話し合って決着できるはずです。ところが、支配的な親に育てられた者は話し合いを知らず、折り合いを付けることができません。あるいは、法律を理解しようとせず、頑なに自分の考えを押し通そうとします。裁判官はそうした連中を大勢相手にするのだから、かなり強いストレスを受け続けているでしょう。
また、法曹界の感覚と一般社会の感覚に大きな差があるという現実も、和解協議が難航する要因です。日本の民事訴訟における賠償額はとても低く設定されており、裁判官や弁護士はそれを相場としています。請求額の満額が認められる民事訴訟はほとんどなく、良くても20%程度しか認められていません。はたして、納得できる賠償を得られる被害者なんているのでしょうか。
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