東京五輪のボート競技場について、報道機関は山ほどの時間や紙面を割いているのに、この件はなぜ取り上げないのでしょうか。東京都の都政改革本部の調査チームは、「海の森水上競技場」の工事契約を問題視する内容の報告書を発表しました。工事発注の指針となる都の要綱の趣旨に反する可能性があると指摘しているそうです。都側は「通常のプロセスで問題はない」という認識だそうですが、こうした態度も業者と癒着していると疑われる根拠です。
「東京都の調査チーム、報告書で五輪ボート会場の工事契約に疑義」(日本経済新聞)
国の借金は1000兆円を超えていますが、戦後70年間の公共工事にはいくら税金が費やされているのでしょうか。公共工事の入札価格が、100%近い落札率ではなく85%程度の落札率になっていれば、借金なんて発生しない気がします。土建屋に余計な金を払うくらいなら、子育てや教育に回して、将来の納税者に投資すべきです。
青木興業とヤマダ・エスバイエルホームは、故意に設計図書と監理報告書を私に渡さずに欠陥を隠蔽しました。設計図書とは、工事金額の根拠となる基本設計と実施設計であり、見積ができる内容のものです。具体的には、配置図・平面図・立面図・断面図・平面詳細図・矩計図・基礎伏図・床伏図・小屋状図・設備図・壁量計算書・軸組図・展開図・建具表・仕上げ表・共通仕様書(標準仕様書)・特記仕様書などで構成されています。東京都は、すべての公共工事の設計図書と見積書もしくは請求書を公開すべきです。そうすれば、直ちに悪事は明らかになるでしょう。