築地市場の豊洲移転問題は、かなり長期化する事態を避けられません。報道機関は、市場の安全性や移転決定の経緯にばかり注目していますが、豊洲新市場では集客施設の建設計画がいくつも進行しています。「東京2020オフィシャル施設建設&住宅開発パートナー」の大和ハウス工業は、青果棟区域内に商業施設を整備する計画の途中で手を引きました。しかし、その一方で、ホテルにスポーツ施設や医療機関を加えた16階建ての複合施設を計画し、19年5月の完成を目指しています。
「豊洲新市場の『場外』整備、大和ハウスが辞退」(日本経済新聞)
「豊洲、新施設ラッシュ 市場周辺、五輪にらみ
大和ハウス、ホテル+医療機関/東京ガス系、屋内に陸上練習場」(日本経済新聞)
商業施設の土壌は汚染されていないのでしょうか。それとも土盛りされているのでしょうか。契約通りに施工されているのでしょうか。仮に、築地市場の移転が白紙に戻っても、それを請求原因とする損害賠償は成り立たないと考えられます。東京オリンピックが終わった後は、それほど人が集まらない寂しい地域になるかもしれませんね。湾岸タワーマンションのバブル崩壊も既に囁かれていますし。それにしても、なぜ大和ハウス工業は青果棟区域内の計画を見切れたのでしょうか。同業者から何か知らされていたのでしょうか。