「水道水と同じレベルで、飲んでも悪影響はない」なら、報道陣の前で実際に飲んでください。豊洲市場の問題で、土壌汚染対策の安全性を検証するため再招集された「専門家会議」の平田健正座長(放送大学和歌山学習センター所長)が、地下空洞を初視察後に会見して、空洞のたまり水は雨水でなく、地下水と断定しました。
「豊洲市場地下ピット内の水質調査の結果について」(東京都)
「専門家会議座長、地下空洞の水を地下水と断定 空気中ベンゼン濃度は基準以下」
東京都は「地下ピット」だと言い張りたいようですね。しかし、この発表には必要な情報が全くありません。土建屋の匂いがプンプンしていると感じるのは私だけでしょうか。まず、検体を誰がどのように採取したのか詳細に記載されていません。化学分析を行なう試料でありながら、採取日時、採取場所、採取回数、採取者、採取方法を明記しないなんて有り得ないでしょう。
それに、分析方法はどうなっているのでしょうか。分析機関の表示さえないのだから、文字通りの水増しが行なわれていないとは限らないでしょう。専門家はこの数値に対して見解を述べただけです。嘘つきが自分の嘘の調査を行なっても、それを調査とは呼びません。この期に及んで、まだ重大な秘密を隠そうとしている意図が見え見えです。