インターネット広告の代金をめぐって広告主への過大請求があったと電通は発表しました。広告の掲載時期が本来の取り決めより短くなったりずれたりした場合にも、広告主に報告せず、請求額を正していなかったそうです。最も大きなクライアントであるトヨタ自動車の指摘によって、不祥事が発覚していました。以下は記者会見の質疑応答ですが、事実を正確に公開している様子から、電通ブランドは揺るぎないと感じました。
電通「不適切と表現したが、まあ、不正です」
「過大請求」記者会見の一問一答(日経ビジネス)
私は「デベロッパーとゼネコンの関係」と題して、過去に電通とトヨタ自動車の関係を比喩としました。今回、電通はトヨタ自動車を騙した結果となりましたが、トヨタ自動車は特段のペナルティを科しているわけではなさそうです。それは、何十年もの取引で培った信頼関係があり、電通が適切な対応を行なっているからです。顧客を騙した挙げ句に攻撃し続けている企業がどれほど常軌を逸しているか、比較するまでもありません。