ちょっと古い事例ですが、大震災で半壊しても瑕疵が認められた訴訟があります。阪神・淡路大震災で自宅が地盤沈下で傾くなどの被害を受けたのは手抜き工事が原因だとして、芦屋市内の男性が三井ホームに損害賠償を求めて提訴しました。神戸地裁(紙浦健二裁判官)は欠陥工事と認定し、同社に約2,800万円の支払いを命じています。
"手抜き工事"に賠償命令 報告書改ざん 震災で半壊(神戸新聞 WEB NEWS)
三井ホームは「結果として判断ミスはあったが、改ざんの意図はない」と釈明していますが、土地調査会社の担当者が証拠とともに証言しています。苦し紛れの嘘はやめて欲しいですね。三井ホームと言えば高級住宅だと思いますが、なぜ見積を安くするためにそんな改ざんをしたのでしょうか。高級住宅を建てる施主が、必要な費用をケチるとは思えません。「社員教育を徹底します」とか「今後の業務に活かします」とか「大変申し訳ありませんでした」とか、自社の非を認めたらどうでしょう。本当にどうしようもない業界です。