東日本大震災では津波にばかり注意が集まってしまいましたが、揺れによって住宅に被害が生じている事例は少なくありません。中でも、福島県の南福島ニュータウンで築1年の住宅が震度5強で酷く損壊した事実はフジテレビ系列で放送されました。17年前に福田組が造成を行ない、2010年に一条工務店が施工した住宅です。
「東日本大震災『震災と我が家』 寿命わずか384日。マイホームの記録」(ANZAI)
地盤に問題があったりホールダウン金物が緩んでいたりしたようですが、住宅メーカーお決まりの全否認で一条工務店は争っています。既に訴訟になっているそうですが、これが天災として扱われるならば、ますます日本は欠陥住宅建て放題になってしまいます。津波で流された住宅の中にも、本当は数多くの損壊した欠陥住宅があったはずだから、住宅メーカーは津波に感謝しているかもしれません。
そうそう、我が家を担当したエス・バイ・エルの営業担当者は、一条工務店に移って関西地域で営業にあたっているそうです。施工現場の不祥事をなくしてもらわないと営業なんて成り立ちませんね。でも、住宅メーカーは社内から改革しようとしません。だから、私達が唯一取れる手段は、欠陥住宅や二次被害となる酷い対応を市場原理によって淘汰することだけです。