我が家の訴訟で最高裁第三小法廷裁判長を務めた岡部喜代子判事は、元エリート裁判官の瀬木比呂志氏が執筆した「絶望の裁判所」で取り上げられていた学者出身の判事かも知れません。ウィキペディアの情報なので必ずしも信頼できませんが、最高裁判事になるのに「十分な業績のある人物ではない」と裁判所内部で受け止められていました。通常、最高裁判事には業績を積み重ねてきた学者出身の重鎮が選ばれる枠があるそうですが、裁判員制度などとの関連で、当たり障りのない判断を下す判事が選任される人事が行なわれていたようです。
今回の決定とは関係ありませんが、大谷剛彦判事は、テレビ番組で好き勝手な放言を行なっているコメンテーターの実兄らしいですし、大橋正春判事はベテラン弁護士からの選任です。山崎敏充判事のキャリアは裁判所のエリートそのものといった感じで、まあ、バラエティに富んだ、偏りのないメンバーだと言えそうです。
私は、除斥期間に関する最高裁平成元年判決の判例変更も訴えていましたが、「絶望の裁判所」に書かれていたような人事では、到底無理な話だったのでしょう。判例変更の場合は、大法廷を開かなければなりません。どのような手順で小法廷と大法廷に分かれるのか私は知りませんが、最高裁判所大法廷に立ってみたかったと残念でなりません。