3月上旬に行なわれた第六回口頭弁論についてご報告いたします。前回裁判長が指示した、目録に対する法的根拠の記載と私が立証した瑕疵に対する反論をヤマダ・エスバイエルホーム(原告)は陳述しました。しかし、原告代理人は裁判長の指示を無視して、法的根拠と言えないような主張を3種類に分類して、目録に番号を振っただけで済ませました。
私が主張するまでもなく、原告代理人が陳述した直後に裁判長は苦言を呈しました。そういう指示をしていないと確認した上で、目録にある649の記事が名誉を毀損しているという主張を法的根拠とともに示すか、そうでなければ法的根拠は一つなのかと問いかけました。損害の構成として本来は不法行為それぞれに損害が発生するからです。けれども、若い弁護士は答えられません。そもそも前回の指示を理解できなかったのでしょうか。あるいは、ただ単に手を抜いただけなのでしょうか。
言葉に詰まっている原告代理人は、持ち帰って相談するというような回答を行なったので、裁判長は準備書面で提出するように求めました。弁護士という国家資格があるのに、まるで子供の使いですね。この法廷では、名札を立てて司法修習生が実習を行なっていましたが、原告と被告のどちらが弁護士らしく見えたでしょうか。