また、土建屋の悪事が暴かれようとしています。東京都の築地市場が移転する予定の豊洲市場で、土壌汚染対策として都が実施したとされる盛り土が一部実施されていなかったことが判明しました。都は約850億円を投じて汚染対策をしたはずで、計画通り対策を実施したと説明していました。しかし、水産物を扱う売り場棟は表土を除去した跡に盛り土をせず、コンクリート層を設けた上に建設を行ない、床下は全て深さ5メートルの空洞になっている模様です。
豊洲、盛り土一部未実施 築地移転の土壌汚染対策(日本経済新聞)
工事概要パンフレットダウンロード(東京都中央卸売市場)
この工事の事業者は東京都中央卸売市場で、施工者は鹿島建設・大成建設・東亜建設工業・西松建設・東急建設・新日本建設共同企業体、清水建設・大林組・大成建設・鹿島建設・戸田建設・熊谷組・東洋建設・鴻池組・東急建設・錢高組建設共同企業体、大成建設・鹿島建設・熊谷組・飛島建設・西武建設共同企業体となっています。大手建設会社が共同で請け負っていますが、欠陥マンションを施工している会社や政治献金事件を起こした会社などがズラリと並んでいます。
はたして、東京都の担当者は知っていながら、隠していたのでしょうか。それとも、建設会社に騙されていたのでしょうか。これが瑕疵なはずはなく、大規模詐欺事件ではないのでしょうか。見積もりには全ての盛り土費用が積算されているはずで、都民は莫大な税金を支払っているのです。
我が家の場合も、青木興業は基礎土中に施工しなければならない防湿シートを故意に施工しませんでした。しかも、その事実を20年以上も隠蔽していました。私はその費用を払っているので詐欺だと考えていますが、残念ながら刑事事件の公訴時効を過ぎていたので、刑事告訴はしていません。
先ほど開かれた小池百合子知事の会見をライブストリーミングで見ましたが、知事はプロジェクトチームにきちんと対応させると明言していました。これから山ほどの不正が出てくるかもしれません。贈収賄事件に発展する可能性もありそうです。日本には信頼できる土木建築会社が存在しないとしか思えません。