2002年製造の三菱ふそう「エアロクィーン」のリコール情報を調べてみたら、制動力が不足するという以下の情報がありました。三菱ふそうトラック・バスの「リコール等の情報」というページで、各年ごとに一覧表示されています。ただし、私には事故車両の車台番号がわかりませんので、これらのリコール対象ではない可能性もあります。
ふそうエアロクィーン、エアロバスのブレーキエアホースのリコールについて
「最悪の場合、ホースに穴が開いてエアが洩れ、制動力が不足する」
ふそうエアロクィーン、エアロバスの制動装置(ブレーキエアホース)のリコールについて
「最悪の場合、ホースに穴が開いてエアが洩れ、制動力が不足する」
ふそうエアロキング、エアロクィーン、エアロバスの制動装置(エアチャージパイプ)のリコールについて
「最悪の場合、制動力が低下するおそれがある」
また、2002年(平成14年)製造の車両は対象外ですが、下記のような「エアロクィーン」の加速や減速に関連するリコール情報もありました。
ふそうエアロバス、エアロクィーン、エアロキングの原動機(燃料噴射装置)の リコール実施について
「最悪の場合、当該金具が破損に至り、アクセルが戻らず原動機の回転が上昇するおそれがある」
ふそうエアロクィーン、エアロバスの制動装置(エアコンプレッサ)のリコールについて
「最悪の場合、制動力が低下する、又は、フィンガコントロール変速機搭載車は、変速操作ができなくなるおそれがある」
ふそうスーパーグレート、ザ・グレート、エアロクィーン、エアロバスの動力伝達装置(クラッチ)のリコールについて
「最悪の場合、当該フォークが破損し、クラッチを操作しても変速不能となり、走行不能となるおそれがある」
軽井沢スキーバス事故車両は、リコールに従って修理されていたかどうか検証されたのでしょうか。こうしたリコールについて警察には検証する能力があるのでしょうか。一般的な自動車でも、この程度のリコールが発生するのでしょうか。私にはわかりません。けれども、これだけの不具合情報があるならば、はっきりとした根拠もなく、軽井沢スキーバス事故の原因をバス会社と運転手に求めるのは無理があるのではないでしょうか。