東京青山の億ションで欠陥を隠蔽しようとした鹿島建設が、また内部告発で刺されました。警視庁は、中野区の学校建て替え工事で生じた廃棄物を不法投棄したとして、鹿島建設と現場監督の社員を廃棄物処理法違反容疑で書類送検しました。コンクリートとモルタル計2.1トンが地中から見つかったそうですが、現場監督はそうやって浮かせた費用を下請からキックバックさせていないのでしょうか。ある住宅建築事業者の支店長が下請からキックバックさせていた事実を私は知っています。その支店長は、多額の経費使い込みで降格になりましたが。
「鹿島建設を書類送検=学校敷地内に不法投棄-残コンクリなど2・1トン・警視庁」(時事通信社)
さて、警視庁に不法投棄を告発する匿名の情報提供が行なわれても、鹿島建設は否認していました。相変わらず悪質な企業です。しかも、この現場監督は後から掘り出すつもりだったなどと、ぬけぬけととぼけています。なぜ、報道機関はこのような犯罪者の実名を公開しないのでしょうか。こうした甘い対応の結果として、倫理観の低い業界になっているというのに。
舛添東京都知事の例を見るまでもなく、悪事は次から次へと晒されます。東亜建設工業が羽田空港の滑走路で不正を行った事実も下請の内部告発で発覚しました。市民は正義を行使する手段を手に入れました。その意味を理解できない企業は淘汰されるでしょう。次に晒されるのはどこの誰かな?