大阪市東住吉区で小学6年の女児が死亡した、いわゆる「東住吉放火殺人事件」で、殺人罪などで無期懲役が確定した朴龍晧さんの再審が大阪地裁で開かれました。朴さんは改めて無罪を訴え、検察側は「有罪であるとの主張、立証はしない」と述べ、無罪が確定する見通しです。
釈放の男性、無罪確定へ=検察側、有罪主張せず-小6焼死、再審始まる・大阪地裁(時事通信)
この事件では、テレビ朝日の「ザ・スクープスペシャル」や「報道ステーション SUNDAY」でガソリンを実際に撒いて再現した実験を解説していましたが、その後の冤罪報道でも以下の事実には一切触れていません。すべての報道機関が、亡くなった少女が朴さんに強姦されていた事実を伏せています。警察は、遺体の膣から朴さんの精液を検出したと母親に告げており、母親はその事実を手紙に記述し、朴さんも認めています。
「朴さんからのメッセージ(4)」(東住吉冤罪事件を支援する会)
なぜ、報道機関はこの重大な事実を隠すのでしょう。仮に放火殺人が冤罪であるならば、この事実を突きつけられて虚偽の自白を行なったという可能性もあります。そもそも、少女は浴室で性的虐待を受けたから、本当は火事から逃げられたのに、人生を諦めてしまったのかもしれません。検察が杜撰な立件を行なったために、立件すべき別の事件は闇に葬られてしまいました。「本当に助けたかった。助けたくて助けたくて必死でした」という強姦犯人の言葉を誰が信じられますか。
再審が決定した頃からネット上では公知の事実となっています。強姦事件は冤罪とは無関係ではありません。そして、何よりも、亡くなった少女の尊厳が踏みにじられていると私は考えています。そのため、当ブログの趣旨とは異なりますが、多くの方々に知って頂くために取り上げました。悪意ある犯罪行為を絶対に許してはいけません。